DVD「リボルバー 青い春」無意味を味わう青春と変わらずやってくる明日
DVDで「リボルバー 青い春」を見た。
松田龍平らが出演している映画、「青い春」の後に作られたものらしい。
2003年の作品なので、今からは11年前になる。
原作の松本大洋の短篇集「青い春」は自分のすごく好きな漫画だし、
その中の「リボルバー」もとても好きな作品なので、なかなか実写化して味が出るイメージはわかなかったけれども楽しみに見た。
オープニングメニューでは、パッヘルベルのカノンが流れる。
まさに青春という感じ・・・
で、内容としては悪くなかったし、原作を再現出来ていたとは思うけど、やっぱり松本大洋の漫画だからこその魅力っていうのもあるよな、という感想。
決して悪くなかったし、最後まで見られた。でも漫画のように何度も読み返したくはならないし、あの不思議な読後感は得られなかった。
登場人物の年齢とかもあるかもしれないが・・・
とはいえ、最後の海にむかって3人が叫ぶシーンからエンディングまでの間に、こういう無意味な感じ(本当はとっても意味があるんだろうけど)を味わうのが青春だなあと思ったし、結局最終的に今後、元のつまらない日常に戻っていくであろう3人を見て、そう、変わらず毎日はやってくるんだ、と改めて思った。
未来とか、まだ見ないものには色々な期待をしてしまうし、未知があるからこそ面白いんだけど、大概の場合、それは大した事にはならず、また明日がやってきて、毎日が続いていく・・・
でもそんな毎日の中に充実や幸せを感じていくことが大事なんだろうな、とも思う。
ちなみに出演者(キャスト)は結構豪華、主演の3人は、玉木宏、森山未來、佐藤隆太。
さすがにしっかり演じている、が、放送の2003年には、玉木宏や佐藤隆太は23歳、別に若く見えるタイプではないだけに、さすがに高校生役には無理があるだろうと思った。
というか、玉木宏と佐藤隆太が学ランを着ている、という状況以外のなんにも見えない。
ちょっと高校生というには無理がある。
森山未來は年代的にセーフ。唯一高校生らしい要素を見えてくれた。
まあ、とはいえもう一つの映画「青い春」も見てみようと思う。
これの原作の「幸せなら手をたたこう」もすごく好きな漫画だ。