転職活動は営業活動(あるいは仕事全般)に近いと思う
はてなブログで、「転職活動で心を病んだ件について」というエントリーを見た。
もちろん、転職活動は大変だと思うし、それに落ちるのは辛いことだ、企業側の対応にも納得のいかない所があることもあるだろう。
ただ、この記事の内容に対して、好意的なコメントが多く付いている(批判的なものももちろんある)ことには個人的には少々意外だった。
この人が落ちた会社名がたくさん並んでいて、内容を見ると趣旨の一つには、「自分をきちんと扱わなかった」会社を晒すことで、他の人に警告を与える、というものもあるのだと思う。
もちろん、色々な理由があるだろうし、企業側が正しい判断や対応をしているかどうかは、わからないけど、それでも個人的には、こういう考えじゃ、そりゃあ落ちることも多いんだろうな、ということにはうなずける。
転職活動で採用されるには、自分の志望が求めているものを理解した上で、自分はそれに当てはまっていますよ、と伝えることが必要だと思う。
いうなれば、ひとつの営業活動だ。
ニーズがあって、そこに対してソリューションを提供する。
それが、自分という「人」であること以外は普通の営業活動と変わらない。
さらに言えば、営業活動、というより仕事全般に当てはまる、達成するべきゴールがあって、それを何とかして満たす、お客様の期待を把握して、それに応える、それが大切だしそれができなければ、仕事としては失敗だ。
(もちろん失敗から学ぶことはある)
転職活動は企業側、自分、相互の要素があるので、一概に自分が悪いとはいえないけど、企業側を変えるのは難しい。基本的には、自分を変えないと採用はされない。
そういう意味で、この人が今後転職活動を成功させたいなら、行うべきは企業側の批判ではなく、自分の何が原因でこの結果になっていて、どうすればそれが解消できるかを明確にして、アクションすることだ。
別に自分が悪かったかどうかは、別にしてそれを変えないと、落ちた企業の数を考えると、改善は難しいだろう。
もしくは、別に自分を変えない、そのままの自分を受け入れてくれるところを探す、というのであれば、それはそれで全く問題無いと思う。
ただ、その時は決して心を病むようなダメージを受けてはいけない。
不採用になった企業は、単純に自分に合わないだけ、まかりまちがって合格、採用となろうものなら、その先に不幸が待っている。
自分を変えるつもりがないなら、ありのままの自分をそのまま受け入れてくれる企業だけを探し、落ちたところは「合わなかった」というだけなので、気にしないのが一番だ。