万夜一夜物語

万夜一夜物語(よろずやいちやものがたり) 自分の思考や気持ちを整理して記載していくブログです。自分を前に進めるために、残していくために。

「映画」アメリカンヒストリーX 憎しみの歴史は終わらない

さっきの「ゆれる」につづいて、映画「アメリカンヒストリーX」を見た。

たまたまこっちも兄弟が出てくる。主題は兄弟ではないけど。

 

TSUTAYA(ツタヤ)の「良品発掘」がついた作品で面白そうなので見てみた、結果なかなか良かった。

 

白人至上主義者の兄、Derek(デレク)とその弟のDanny(ダニー)の話。

二人の考えは、映画の中で徐々に変化していくのだが、僕が単純なせいもあってか、その変化の流れに沿って、どっちもわかるな、という感想をもて、引っかかりなくスムーズに見ることができた。

 

自分の場合は多少本や学校の勉強などで、アメリカの差別やネオナチなどの活動については把握している程度だが、実際にアメリカにいてこれを体験したり、あるいは主人公や、そこの対立する人たちに類似の体験がある人達がみると、また違った感想になるんだろうな、と思う。

 

映画としても面白かったし、社会派の内容としてもおすすめ出来る映画。

 

終盤は、何かあるだろうな~、という雰囲気が出ていたし、ずっとそういう覚悟で見ていた所、少しだけ思ったのとは違う形で、そっちか~、と思う、という内容だった。

 

たまたま英語だから、というだけなのかもしれないが、最終盤の何か起きる感や、Derekの雰囲気を見ていると、何故か北野武(きたのたけし)の「Brother」(ブラザー)を思い出した。

 

あと、全く関係ないけど、最後のシーンでは名作ベトナム戦争映画、フルメタル・ジャケットを思い出した。

 

ただ、最後まで見て、だからこの現状なんだとは思うけど、憎しみや怒りの歴史にはなかなか終わりをつけるのが難しいと思った。そういう意味でアメリカンヒストリーXは、劇中のレポートでは完結せず、その後も続いていくのだ、と思った。