交換目安の色を示すっていいマーケティングですよね
この前ふきんが汚れてきたな~、っていうのを考えていた際に、ふと、以前東急ハンズで買ったPCのキーボードクリーナーのことを思い出しました。
これは、スライム状のPCクリーナーで、その粘着力でキーボードの汚れを吸着して綺麗にするものなのですが、これについていた「この色になったら交換して下さい」という表記は販売促進として、なかなか効果的なんじゃないかな?と思ったので、備忘のために記載しておきます。
もう少し補足すると、これはもともとは黄色いスライム状の物質なのですが、当然ながら少しずつ汚れを食べて黒ずんでいくんですね。
で、このくらい色がくすんだら新しいのに変えてね、という目安のサンプル色がパッケージについていて、本体の色とそれを見比べながら、まだ使えるかどうかを判断するというものです。
時々ありますよね、こういうの。で、これ、なかなかうまいな~と。
いいな~、と思う理由は以下の3つです。
1、ユーザーの使いすぎを防止して、買い替え需要を喚起できる
2、使用の達成感をもたらし、利用を促進する(ことによって買い替えタイミングを増やす)
3、ユーザーの悩みを一つ解消する(商品としての価値の向上)
もう少し書くと、
■1 ユーザーの使いすぎを防止して、買い替え需要を喚起できる
こういう目安がないと、まだもう少し使えるかな?と思ってしまうことがよくあると思います。ちょっと効果が落ちてきたけど、まあまだ使ってみようと。
そうすると、結局1商品あたりのライフタイムが伸びてしまうので(それがきちんと効果を発揮しているかは定かではありませんが)商品の需要自体が低下してしまいます。
買い替え時期をアピールすることで、買い替えを促進するのは良い手法だなと思います。
ちなみに、髭剃りの替え刃といえば、マーケティングの教科書にもよく出てくる商品ですが(本体を安く売って、替刃で設ける)あの髭剃りにも、最近は滑りを円滑にするための何かがついていることが多いですね。あれも、あそこがなくなったら交換時期だよ、っていうのを促す、類似の販売促進だというのを何かで読んだことが有ります。
そういえば、髭剃りともう一、本体以外で設けるものとして有名なプリンタについても、
インクの変えどきや残量は常に意識できて、需要を促しやすくなっているようにも思います。
■2 使用の達成感をもたらし、利用を促進する(ことによって買い替えタイミングを増やす)
これはもしかしたら個人的な感覚なのかもしれませんが、交換時期の色が示されると、それが「ゴール」「達成すべき水準」としてインプットされるような気がします。
よし、ここを目指そうというモチベーションが働いて、知らず知らず使用頻度を増やしてしまう、そんな私は単純なのでしょうか。
そうすると、当然ながら使用回数が多くなりますので、商品の消費自体を増加させることができます。
(実際おろかにも私は、ついついキーボード以外のものをクリーニングしてしまったこともあります「・・・」
かつ、そこの色まで使い込んだ際の達成感も、商品仕様の良い体験として頭に残り、リピートもしやすくなるような気がします。
■3 ユーザーの悩みを一つ解消する(商品としての価値の向上)
そもそも、どのくらいになったら効果が衰えてくるのか、というのはなかなか判断が難しいものですし、ユーザー側としては迷いどころです。
それをきちんと教えてくれて、常に高いパフォーマンスでの使用ができるようにしてくれる、というのは単純に商品の価値としてプラスだと思います。
劣化してきているのかどうかがわかったり、もうすぐ交換だから予備を買っておこう、などと、先をみて動けたりするのは、消費者側としても喜ぶべきことだと感じました。
というようなところから、この交換の目安時期を、色を使って示す(別に色でなくてもいいのかもしれませんが)はなかなか面白いな~、と思いました。
今後、他の活用法とかも考えてみたいです。
そういうこともふとしたタイミングでできるようにしたい、というのもブログを始めたモチベーションの一つなので、それはそれで、どこかのタイミングで。
(こうして気楽にできるのもブログの良さの一つですね~)