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万夜一夜物語

万夜一夜物語(よろずやいちやものがたり) 自分の思考や気持ちを整理して記載していくブログです。自分を前に進めるために、残していくために。

【創作】平成夢十夜

平成夢十夜 第五夜

こんな夢を見た。 激しく降った雨がやんだ月末。曜日が土曜日に変わって数時間、そろそろ今日は仕事納めにしようと思い、メーターの表示を「回送」に変更した。 家までの道の半ば頃まで来た所で、薄暗い歩道で白い服を着た人がこちらに手を掲げているのが見…

平成夢十夜 第四夜

こんな夢を見た。 僕も、周りの人々も、真っ白な防護服を全身に纏っている。そこには一部の隙もない。 歩くと特殊な生地が擦れる乾いた音がする。 服の中は非常に暑い、額から、脇から、背中から、じっとりと汗が流れ続けている。 湿気は外に出て行かないた…

平成夢十夜 第三夜

こんな夢を見た。 色白で髪の長い女が赤ん坊を抱いている。 生まれたばかりなのか、非常に小さく、男か女かもわからない。 赤ん坊は女の腕の中で小さな手を握ったり開いたりを繰り返している。 「あなたの子よ」 女がそういう。赤ん坊に顔を近づけてみた。 …

平成夢十夜 第二夜

こんな夢を見た。 携帯電話が鳴っている、見たことのない番号だ。 「はい」 「あなたは神を信じますか」 低い、落ち着いた男性の声だ。 私は答えた。 「私が神です」 「ふざけないで下さい」 少し早口になる。 「全くふざけているわけではありません」 「あ…

平成夢十夜 第一夜

こんな夢を見た。 布団の上に、若い女が仰向けに寝ている。 顔は少しふっくらとして丸みを帯びているが、肌は処女雪のように白い。透き通るような肌の中で、頬だけが、熟れた桃の様に不自然に赤々としている。顔から血の気が引いているようで、唇の色も薄く…